沿岸海洋学研究室
●研究室HP
  沿岸環境科学研究センターHPより,環境動態解析分野のページへど うぞ.また,
愛媛大学グローバルCOEのHPにも担当教員の 研究紹介がありますのでご覧ください.
 
教員名:武岡 英隆(教授),吉江 直樹(講師)
 
 
●研究内容
 愛媛大学の先端研究センターの一つである沿岸環境科学研究センターの教員が兼務している研究分野です。沿岸域を中心とした海の流れの実態と、これらと生物生産機構や海洋汚染の機構の関わりを解明することを中心的課題としています。調査船や自動モニタリングシステム等を利用した現地調査、大型計算機を利用したデータ解析やシミュレーションをおこない、沿岸域の環境、生態システムやそれらの変動メカニズムの解明にむけた研究に取り組んでいます。


○調査船、自動モニタリングシステム、リモートセンシング技術を利用した現地調査
リモートセンシングによる豊後水道、宇和海の海洋構造の研究
 豊後水道中央部の強い流れと複雑な地形の影響を受けて強く混合されるため、日振島周囲の水温は周囲より低くなっています。(図1) 最近の研究により、日振島周辺の強い流れは、宇和海一帯や、養殖が盛んな内湾域の生物生産を高める役割を果たしていることが解明されました。


図1 宇和海の海面水温分布


クラゲ類の大量発生と集群メカニズムに関する研究
 写真2,3で海面を白く覆っているのはクラゲです。クラゲの大量発生は、沿岸域における新たな環境問題として注目されています。大量発生は地球温暖化にも関連が深いこともわかってきています。

 
写真2 空から見たミズクラゲの群れ


写真3 隙間なく海面を埋め尽くしたミズクラゲ


○プロセス研究から将来予測まで―沿岸域のシミュレーション
高解像度数値モデルによる瀬戸内海の流れと環境の研究
 沿岸環境科学研究センター所有する沿岸環境シミュレーションシステムの大型計算サーバを利用して、瀬戸内海の流れや栄養塩輸送、生物生産メカニズムの解明をめざし、シミュレーションをおこなっています。


図2 数値モデルによって再現された瀬戸内海の流れと水温分布


○世界の沿岸域で研究を展開
 アメリカを代表する内湾であるチェサピーク湾と瀬戸内海の比較研究(図3)、インドネシアの魚類養殖場における環境保全の研究(写真3)、東シナ海の物質循環の研究などを、各国の大学・研究機関と協力して進めています。


図3 数値モデルで再現された
          チェサピーク湾の塩分と流れの分布


写真3 インドネシアの養殖場



●最近の研究テーマ (括弧内は担当教官)
・瀬戸内海生態系における基礎生産構造の解明(武岡)
・別府湾堆積物を用いた過去の長期環境変動の復元(武岡)
・過去の富栄養化による海洋環境変動の研究(武岡)
・豊後水道の長期環境変動に関する研究(武岡)
・クラゲ大量発生と集群メカニズムに関する研究(武岡)
・大気・海洋相互作用環と気候フィードバック(半藤)
・生命・環境の共進化過程,特に気候変動と文明の因果関係に関する研究 (半藤)
・分野横断的な数理モデリング (半藤)